浄化槽管理士

受験記

受験動機

いろいろな資格を取得していると、免状に書かれている証明者の名称が気になってきます。個人的には大臣の氏名が書かれているのが格式高く、次に○○大臣の表記と公印が押されているもの、その下に都道府県知事等の表記が続く感じでしょうか。それに対して、社団法人や財団法人名は若干テンションが下がります。公害防止管理者なんかは昔は大臣名が連名だったのに、今は社団法人の会長名……。悲しいです。

さて、行政改革の影響?で、社団法人等が国家試験を実施するケースが増えてきました。これに伴い、大臣の氏名まで書かれた免状は少なくなってきていますが、浄化槽管理士なるものがあることを知りました。しかも免状の大きさがA3。浄化槽のくせに格式が高過ぎやしませんかね(失礼な)。

浄化槽管理士について調べたところ、その名の通り、浄化槽を管理するための資格であることが分かりました。取得方法としては、講習を受講するパターンと国家試験に合格するパターンの2つがあります。仕事で必要な方は大体講習を受けて取得するそうですが、2週間近く拘束されて費用も10万弱。一般人には無理です。一方、試験ルートも問題数が100問あり、6割〜7割正解する必要があること、受験料が2万円くらいすることから、こちらも中々大変そうです。まあ、マークシートだしどうにかなるでしょ?と思って受験しました。

勉強方法

問題集としてオーム社の「6ヵ年全問題収録 浄化槽管理士試験完全解答」を購入。ボリュームがあるため、これだけでもある程度なんとかなりそうです。ただし、毎年発行されるわけではないため、最新の出題傾向に対応できない可能性があります。そこでネットを調べたところ、TAMAYAの浄化槽設備士試験講座というウェブサイトがあることを知りました。最近の過去問に加えて、浄化槽に関する様々な解説があり、下手したらこのサイトだけで合格できそうな情報量です。とりあえず、全て印刷して参考書・問題集として活用しました。

大体1週間前から勉強を開始して、過去問10年分を1周したところで試験当日となりました。1周だと知識が曖昧なので、7割正解することを考えると、せめて2周はしたかったのですが……。

試験当日

さて、試験当日。午前50問、午後50問の長丁場です。試験時間は午前、午後ともに2時間半で、30分経過後から途中退室可能です。どうでもいい話ですが、この日はNHKの高専ロボコンがリアルタイムにネット配信されており、ロボコン好きとしては午後はさっさと片付けて観戦したいところです。30分で退出しようかと考えましたが、さすがに1問あたり30秒弱では不可能ですね。

試験問題ですが、過去問に似た問題が多く出ますが、細かい理解を問う問題が多く、しかも5択です。事前にそのような出題傾向であることは分かっていましたが、いざ解くとなると頭を抱えざるを得ません。

まず午前の試験ですが、午前・午後ともに計算問題はほとんどない(=考えても分からないものは分からない)ことから、問題と解答を1回だけ見直して、それでも分からない問題は適当にマークして1時間で退出しました。いつもは2回は見直しているのですが、午後の勉強に時間を費やしたほうが点数が取れるとの判断です。昼休みが1時間半あることから、2時間程度を午後の勉強に費やすことができました。

午後の試験については、ロボコンを観戦したいというひどい理由で、1回だけ見直すことにして、1時間程度で退出しました。さすがに1時間経過時点ではほとんどの方が残っておりました。2万円もかかる試験ですし、普通は時間いっぱいまで粘りますよね……。ごめんなさい。あと、ロボコンは面白かったです。

試験後

試験後に2ちゃんねるに書き込まれた解答を確認したところ、70点(満点は100点)でとりあえず合格できそうでほっとしました。ただ、1,000問(過去10年分)を1周してもこれだけしか点数を稼げなかったことを考えると、やっぱり難しい試験だと改めて実感。後々考えると、同じ1,000問でも過去5年分を2周のほうが理解度が上がった気がします。

後日、日本環境整備教育センター試験協会で公表されたデータによると、合格点が65点以上(毎年変動します)で、合格率は27%でした。基本的に合格率が3割の試験では、不真面目な受験生が多くいることもあり、まともに勉強すればまず落ちることはありません。しかしながら、この試験においては受験生のレベルが高く、合格率以上に難易度が高いと感じました。「浄化槽のくせに」は撤回しないといけませんね。

合格証明書が届いたら、環境省へ必要書類を提出して免状交付を申請します。で、1〜2月ほど経ったある日に差出人が環境省の不在届けが届いていたので、郵便局へ行きました。てっきり封筒で来ているかと思ったら、四角い筒が届いていて驚きました。さすがA3の免状。

同じ環境省管轄の公害防止管理者の合格証書と比べても分かる威風堂々っぷり。改めて比較してみると、やっぱり立派過ぎる気が……。

状況

  1. 2012年10月頃に受験して、合格。
  2. 2012年12月頃、免状の申請。
  3. 2013年初旬に免状が届く。
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最終更新日:2013-09-27
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