航空無線通信士について調べていたところ、航空通信士なる資格があることを知りました。英国・米国医薬品情報研修紀行というblog曰く、「珍しい、格式が高い、使えない」という。
……これは取得するしかないな、うん。
学科試験で5科目それぞれ7割以上取る必要があります。
「航空通信」は自家用操縦士などの他の試験と共通の問題ですが、他の科目は全て簡単な内容になっています。また、科目合格は1年間有効です。
学科試験については受験資格は特にありませんが、学科試験合格後に技能証明書(免許証みたいなもの)の交付を申請するためには、航空無線通信士か第一級・第二級総合無線通信士の免許が必要です。航空無線通信士を取得した人(の極々一部)が受験するのが普通のような気がしますが、私は航空無線通信士の免許がない状態で試験に臨みました。
受験者がほとんどいないマイナーな資格ですが、P−STUDIO ぴかいちプロジェクトに詳細な受験体験記が紹介されており、ここの内容の通りに進めていけば問題ありませんでした。ただ、私が受験する中で、勉強法についてはちょっと変えた方が良いかなと思ったので、自分なりの勉強方法を紹介します。
上のサイトでは学科試験スタディガイドを使用していますが、この問題集は自家用操縦士などの技能証明の問題を掲載しているため、無線通信士受験者にとっては難易度が非常に高いです(航空通信の科目を除く)。また、ろくな解説がありません。参考書を別に5冊購入すれば役立つと思いますが、無線通信士には役不足の感があります。
上のサイトで紹介してされているとおり、出題される問題の大半が過去問と同じです。また、有り難いことに現在では国土交通省で過去3年ほどの過去問と解答を公開しています。よって、あとは過去問の解説が数年分あれば、ある程度何とかなるということになります。
調べたところ、虎の穴■ゲットサイトで平成13年8月〜平成19年7月の過去問の解説が公開されておりました。また、LICENSE A LICENSEで平成16年度8月〜平成19年7月の過去問が掲載してありました。
そこで、まず平成16年度8月〜平成19年7月の過去問を解きました。次に国土交通省で公開されている過去問と解いたところ、多くの問題をすらすら解くことができました。当然見たことのない問題もありましたが、そのほとんどはネットを検索して対応することができました。なお、どうしても分からない問題がいくつかありましたが、これは捨てました。
過去問とほぼ同じ問題が出るという傾向が変わらない限りは、この方法で効率的かつ低予算で合格できると思います。
この試験は、各科目で7割以上取る必要がありますが、ほとんどの科目で20問出題されるため、新問がいくつか出題されたところで大した問題にはなりません。しかし、「航空機の構造」は10問しか出題されません。構造の科目の出題傾向を見ると新問が複数出題されていることが多く、過去問だけで挑むのは少しリスクがあります。
P−STUDIO ぴかいちプロジェクトで航空工学講座2:飛行機構造という参考書が紹介されていたため、私も購入しました。時間に余裕がなかったために試験前に読むことができませんでしたが、後々読んでみたところ役に立ちそうな内容です。時間に余裕があれば通読しておいたほうがいいかもしれません。
技能証明書発行の申請から1ヶ月経って、ようやく技能証明書が届きました。前情報の通り、生紙に写真を貼り付けただけです。なんでこんな適当な証明書で1ヶ月もかかるんだろう……。
国交省のサイトで掲載されていた過去問と解答を載せておきます。なお、過去問は重いもので十数メガバイトの容量があります。